心臓CT検診
心臓CT検診とは
心臓周囲をCT撮像し、心肥大の有無や心臓を栄養する冠動脈の石灰化の有無の評価、心臓周囲に蓄積した脂肪の量を計測する画像検査です。将来的な狭心症や心筋梗塞など心疾患のリスクがあるかを調べ、生活習慣の改善を図ることを目的としています。また、撮像範囲内の肺疾患や大動脈疾患も発見できる可能性もあります。但し、この検診で造影剤は使用しませんので、血管内のプラークやそれらによる狭窄を診断することはできません。
石灰化の有無(石灰化スコア)
冠動脈の内腔を狭くしたり詰まらせたりする原因となるプラークは、コレステロールが主成分ですが、動脈硬化が進むとカルシウムを主とする石灰にかわり、これを石灰化と呼びます。石灰化スコアは、石灰化を数値化したもので動脈硬化を起こしている血管で高値となります。冠動脈疾患のリスクを予測する1つの手段として有効と言われています。
心臓周囲脂肪(心外膜脂肪)体積の測定
どの人も心臓周囲には脂肪(図の黄色部分)が蓄積しています。脂肪は心筋の保温や保護、収縮拡張の潤滑剤としての大切な働きがあります。しかしながら、脂肪が増えてしまうと冠動脈疾患のリスクが高くなると言われています。食生活の改善等で脂肪量を減らすことができると報告されていますので、ご自身の現状を確認して生活習慣の改善を図ります。
撮影の方法
- 心電図を読み取るためのシールを胸に貼ります。
- 「息を吸って止めてください」の合図にあわせて、複数回息止めをして撮影します。
こんな方におすすめ
- 喫煙歴のある方
- その他、心臓疾患(冠動脈疾患)が心配な方
検診が受けられる時間
月~金曜日の9時~11時40分、13時~14時40分
ほかの検診と同日に受けることが可能です。
使用する装置
- キヤノンメディカルシステムズ社製320列CT Aquilion ONE Nature edition(2017年導入)
- ザイオソフト社製 3D医用画像処理ワークステーション REVORAS(2023年導入)
- キヤノンメディカルシステムズ社製 3D医用画像ワークステーション AZE Virtual Place(2021年導入)
- IVY社製 心電図モニタ(2017年導入)
検診費用
税込20,000円です。現金の他、クレジットカードでのお支払いも可能です。
この検診が受けられない方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- 除細動器が埋め込まれている方
- ペースメーカが埋め込まれている方
- 激しい胸痛があるなど日常的に症状がある方は、診療科の受診が望ましいです。
検診の流れ
結果の通知
心臓CT検診の画像は、石灰化の有無や撮像範囲内の肺野の所見等について画像診断を専門とする放射線科医が読影します。それを当院医師が確認し、検診後1ヶ月以内に郵送します。郵送する通知書には、今回の画像データを収載したCD-Rを添付します。
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また、「心臓CT検診に関する説明書・同意書」はこちらからご確認いただけます。