無痛MRI乳がん検診
無痛MRI乳がん検診とは
乳がんは9人に1人の女性がかかると言われます。乳がんの発見のために、一般にマンモグラフィ(乳房X線検査)が行われます。しかし、マンモグラフィによる検診は「痛い」、「恥ずかしい」などの理由から受検率が50%前後から上がっておらず、日本人に多い高濃度乳腺の乳がん診断が難しいという問題もあります(40代女性の乳がんの2人に1人がマンモグラフィで見つけられないとの指摘があります)。
この検診は、早期発見を目的とした「痛くない」、「見られない」、「高濃度乳腺内のがんを見逃さない」というMRIによる乳がん検診です。またX線被ばくがありません。
1検査は約15分で、検診着を着用したまま、専用の機器にうつ伏せで寝ているだけで撮像できます。息止めなども不要ですので、眠ってしまっても構いません。
※下の写真はガウンタイプの検査着ですが、実際には専用のスウェットシャツタイプの検査着をご準備しています。

無痛MRI乳がん検診でわかるもの(下の画像は当院の症例です。)
乳がんのほか、良性の濃縮のう胞(矢印の部分)なども検出します。

全身MRIがん(DWIBS)検診との違い
DWIBS検診は全身のがんを検索する画像検診として有用ですが、早期の乳がんや小さい病変を見つけるためには無痛MRI乳がん検診に優位点があります。
こんなに方におすすめ
- 乳がんが心配な方
- マンモグラフィを受けたことがあるが、痛くて懲りてしまった方
- 「マンモグラフィは痛い」と聞いて避けてしまった方
- 高濃度乳房(デンスブレスト)と言われたことがある方
- 家族に乳がんにかかったことがある方
- 乳がん術後や豊胸術後でインプラントが入っている方も受けることができます(但し、Motiva社製の一部のインプラントは受けられません)。
検診が受けられる時間
月~金曜日の9時~11時00分、13時~15時00分
当日、緊急を要する検査が入った場合には、ご予約の時刻を多少変更させていただく場合があります。ご了承ください。
使用する装置
- フィリップス社製1.5T MR装置 MR5300(2023年導入)
拡散強調画像、T2強調画像、T1強調画像を撮像します。 - フィリップス社製マンモコイル(2025年導入)
- ザイオソフト社製 3D医用画像処理ワークステーション REVORAS(2023年導入)
検診費用
税込22,000円です。現金の他、クレジットカードでのお支払いも可能です。
当院でこの検診が受けられない方
- ペースメーカや除細動器を埋め込まれている方
- 妊娠初期(おおむね14週未満)の方
- 閉所恐怖症の方は、撮像できないことがあります。
- 刺青,タトゥーが入っている方は、撮像できないことがあります(詳細はご相談ください)。
- その他,体内金属がある方など(MRI対応の体内金属もあります。MRIが撮像できる材質かどうか、手術を受けた医療機関に事前にご確認ください。)
検診を受けるにあたって
1.最適な時期があります。
乳房(乳腺)はホルモンの影響を受ける臓器です。生理前の乳房が張るような時期は、がんの検出能が落ちます。この検診では、28日周期の方の場合、3日~21日の検査を推奨しています。推奨期間など受付時に女性スタッフにご相談ください。
また、しこりの自覚がある、忙しくて検査日の候補が限られる、周期不順で予測が難しい方は、上記の限りではありませんのでご相談ください。
2.自覚症状などの問診があります。
検診の前に、自覚症状、婦人科疾患の有無、授乳経験、ご家族の方の病気などを問診で伺います。問診は、無痛MRI乳がん検診専用の問診票を用いて女性スタッフが行います。最終的には、当院にお越しいただいてから問診しますが、下からダウンロードして事前に記入し持参していただくと当日スムーズに受検できます。
お申込み前のセルフチェック
- この検診を受けることができるか、お申込み前に以下のチェックリストでご確認いただくとお手続きがスムーズです。
- 人工関節など体内に金属を入れている方は、MRIが撮像できる材質かどうか、手術を受けた医療機関に事前にご確認ください。

検診の流れ

結果の通知
無痛MRI乳がん検診の画像は、画像診断を専門とする放射線科医が読影します。検査結果報告書は、画像データを収載したCD-Rを添えて検診後1ヶ月以内に郵送します。
予約はこちらから
健診センター ご予約・お問い合わせ (WEB予約も可能です。)